コンセプト

人の奥底にある動物愛護精神を
刺激する場づくり。

猫は命。本来であれば見捨てられてしまうような物・命を繋げ、未来へと生かす。
リサイクルショップで物を救い、猫カフェルームで命を繋げる。人と猫が共存できる持続可能な循環の仕組みを作っていきます。

外を気にする猫たちキャットタワーと猫たち三毛猫子猫

保護猫活動の課題

従来でも保護猫活動は盛んに行われています。しかし、多くの団体で保護猫に対する資金に困っているという傾向があります。

そのため、保護猫活動をやっている団体が、そもそも自己負担で続けていく「ボランティア活動」に成り下がってしまうという大きな課題があるのです。

ボランティアでは続けられないという団体も多く、疲弊し、保護された猫たちは多頭崩壊の恐怖に怯えることになってしまうのです。

このような活動では、根本解決になりません。
だからこそ、従来の募金スタイルではなく、世の中の仕組みに溶け込む形で保護猫活動を続けられないか、模索し始めました。

犬とペットショップ犬とペットショップ女性とペット虚ろな猫

日本だけにあるペットショップの現実

日本はペットに対する認識が海外とまったく異なっています。
猫を保護した際、警察に届け出ると、保護主が3ヶ月間保管してくださいと言われます。

つまり、日本では命としての扱いではなく、『落とし物』として受理されてしまうのです。

そもそも命として受け取ってもらえないのです。

3ヶ月間の期間が過ぎ、飼い主が現れない場合、保護主が飼うか、動物指導センター(保健所)に連れていくことになります。

日本ではペットショップがありますが、海外ではペットショップはほとんど介在しません。

血統証付きでもブリーダーさんから数万円で直接購入できます。それで問題なく引き渡しができるからです。

しかし、日本はペットショップという仲介業者があるため、値段が跳ね上がってしまう傾向にあります。

現在、コロナ禍で飼いたい人が増えて、ペットの値段が2倍にまで膨らんでいるケースもあります。動物たちを命としてではなく、お金として見ている。

では、売れなかった動物たちの結末は……。

この『命』を物として見る感覚が、多くの日本人の意識の中に当たり前に根付いてしまっているように思えます。

動物たちにも命があり、生きる権利がある!

そのためにはお金が必要です。
それは価値としての循環の仕組みが必要なのです。

人も猫も物も取り残さない循環の仕組み

新しい募金の仕組みとして考えたリサイクルショップ

保護猫活動として繋がるためには善意による寄付ではなく、価値として得られる寄付を循環させる必要があると考えました。

安易に使い捨てられてしまう物を命と同じように扱い、必要な人の元に繋げる。

この仕組みで価値を生み出し、価値から得たお金で猫たちを保護する力とする。

つまり価値のある募金活動にすることを考えました。

このような経済活動の輪の行く先に猫たちの幸せや、猫を探している人たちの幸せに繋がるようにしていこう。

そう信じて活動を続けています。

猫を飼ったことがない人にも新しい世界への接点を作る

リサイクルショップには猫を飼ったことがない人もたくさん訪れます。

そこでリサイクルショップから猫たちの様子を見れるようにしています。
このように世界は分断されているけど、覗くことはできる。こんな世界があるんだって知ってもらう。

今まで興味がなかった人にも猫たちとの接点を作ってもらえるように工夫をし、人間の潜在的な動物愛護精神を引き出していこうと考えています。

そのため、リサイクルショップと猫カフェスペースは敢えて別々にせず一緒に運営しているのです。